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2012-05-05
記事カテゴリ: レビュー

愛おしいカメラ・・・M9 Titan

ライカ M9 チタン

ライカ M9 Titan。35ミリフルサイズ、ローパスフィルター無し、1800万画素、全世界限定500台、レンズ交換式レンジファインダーデジタルカメラ。ズミルックス35mm/F1.4とのセットで巷では238万円と言われる超弩級機だ。
M9 Titan
M9 Titan
M9ボディの下の2冊の黒いハードカバーが説明書です!

元祖M9-Pとも比べてみたが、遠目では似ているものの、細部を比較すると生産台数500台のTitanのために殆ど全てを作り直してしまったのか?と愕然とする。似て非なるものなのだ。
M9-P vs  M9 Titan
M9-P vs M9 Titan


■画質:ローパスフィルターレス、フルサイズの描写は、デジタルカメラと言うよりは良い意味で写真的。日本のデジカメやオーディオに見かけるスペック重視とは一味異なる。ハイスペックをお望みなら国産最新一眼デジカメをお薦めする。高ISO時の描写や動体の撮影、連写機能、豊富な交換レンズ、優秀なオートフォーカス等では明らかに国産に軍配が上がる。が・・・先ずレンズが素晴らしい!色味がナチュラル。これが写真だ!と思って頂けることだろう。
ホワイトバランスでさえもが、ややフィルム的。どんな光源でも上手に飼い慣らすタイプではなく光源の癖を若干残してくれる口で、その場の雰囲気の描写に長けている。
img-2.jpg
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■レンズ:ズミルックス35/1.4。解放から色収差も少なく、歪みも少ない素晴らしいレンズだ。F1.4という明るさもあり、空気感や奥行き感の描写が得意だ。また、F8まで絞れば2.5mから無限遠までを被写界深度内に収めることができ、ピント合わせをすること無く、お望みならばノーファインダーでスナップを撮影することも可能だ。このレンズと組み合わせたライツ社の思想に敬意を表する。

■ファインダー:伝統のレンジファインダー、中央部二重像合致式、当然マニュアルフォーカス。余りにクリアで非常に見やすいLEDブライトフレーム。

■操作性:背面液晶のメニューは階層も浅く初心者にも分かりやすい。ライカフィルム機ユーザーなら直ぐにでも使いこなせるシンプルな操作性。電池交換やメディア交換は、底蓋を外して行うというライカの伝統を受け継いだ徹底した拘り。うっかりするとデジカメであることを忘れてしまいそう。
背面
背面
  バッテリー残量チェックは細かい表示で親切ですね。
底蓋
底蓋
  メディアとバッテリーはこの様に底蓋を外して行います。

■質感:M9 Titanの最大の魅力は、その質感だ。梱包のパッケージから始まり、ハードカバー2冊構成の写真集のような解説書、ボディ細部の小さなパーツに至るまで、これでもかと思えるほどの完成度と緻密さは、嘗て経験したことがない。ボディ600g、レンズ重量344g、見た目よりも重量感があるが良く手に馴染み、惚れ惚れと見飽きぬシンプルでいて完成度の高いなデザインは他社の追随を許さない。(個人的にはライツ社のカメラデザインは世界一だと思う)
ライカマーク
ライカマーク



■音:久しく忘れていた懐かしい友に出会ったような気分になれる!優しい上にシッカリとした、それでいて出しゃばらないシャッター音。

■足りないところ・・・:ライブビューはあれば嬉しい。書き込みスピードはもうちょっと早く。(笑)マクロレンズを除けば最短撮影距離が70cm。レンジファインダー機的には標準的だし、構造的にも制約があるのだが、もう一息短いと嬉しい。

カメラであると同時に一つの工芸品でもあるM9 Titan。敢えてもう一つ欠点を書くならば、持ち手を選ぶことか? 残念ながら、誰にでも似合うという訳にはいかない。ブランド志向の方なら良いのかというと、それも違うように感じる。
ライツ社のスピリットに共鳴し、M9 Titanを心から愛することができる方。ゆったりとした時間を過ごされている方にピッタリなのだろう。
万能ではないけれど愛おしいカメラ、だね。

なお、RAWデータの形式はライツ社の場合DNGを採用しているので大抵の現像ソフトが使用できることもメリットの一つだが、標準としてバンドル(ダウンロード)されているソフトはプロも愛用者が多いLightroomだ。

この記事へのコメント

  • Rei Niwaさん

    既にM9-Pをお使いとのことで流石なれておられます。
    私はDigital Leicaは使用した経験はないので興味を持って拝見しました。
    水たまりに雨が落ちている様子はとても感じがよくてこのカメラ自体の力を感じました。
    また、緑色の再現性が私好みです。

  • ephthaliteさん、コメント有難うございます。
    M9-Pですが、実は友人所有のボディです。(笑
    私は嘗てM3とSLを持っていました。(過去形)
    M9の色味。これはハッとさせられますよ。
    現像時にこねくり回すことなく、僅かに露出の調整だけで
    済むケースが多いのではないでしょうか?

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氏名
新藤修一
新藤修一
職業
カメラマン
活動拠点
品川区
website
http://shindo.exblog.jp/
http://shindo-s.com/

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